2010年1月18日月曜日

マーケティング・流通事例 参考書のまとめ

 岩崎 邦彦先生の著書、「スモールビジネス・マーケティング」をまとめてみた。この本は必ず購入して熟読してほしい。

スモールビジネス・マーケティング

①「中小規模店選好セグメント」の特性
 本格志向
  店のこだわり、店の個性、店の専門性
 人的コミュニケーション志向
  店員とのコミュニケーション
  店員のアドバイス、提案
 関係性志向
  ここと決めた店あり、気に入った店は長く利用

②小規模メリット活用型マーケティングの体系
小規模メリット活用型マーケティングの実現
本格化マーケティング
関係性重視型マーケティング
   ↓融合
人的コミュニケーション重視型マーケティング

③コア基盤=「幹」をつくる
 経営資源=「根」
 a. 「目に見える資源」…設備、人手、資金など
 b. 「目に見えない資源」…専門知識・独自の経験、ノウハウ・技術、顧客の信用・ブランド
 c. 「小規模特性」…真空地帯の対応力、変化対応力、地域密着力、対面販売力、個性化力
 b.とc.を融合⇒持続的競争優位

④小規模メリット活用型マーケティングの実践に向けて
 トライアルを積極的に推進する経営者意識
  現状維持は「後退」を意味する
 トライアルと成果のフィードバック回路を”ON”にする

⑤本格化マーケティング
 ・競争優位性のコア基盤の確立
  「幹」をつくる
  「目に見えない資源」と「小規模特性」の融合
 ・品揃え形成
  独自性の高いコア商品の形成
  アソートメント(商品の組合せ)の拡充
 ・想定ターゲットの絞込み
 ・「いかに安く売らずに済むか」を考える
  ハイクオリティ、ライトプライスによる価値の向上
  品質、こだわりの視覚化
 ・小売段階でも独自の価値を付加する
  形態変化による価値創造(財の加工)
  商品のコーディネートによる価値創造
  目に見えない価値の付加(サービス、情報、学び、体験)

⑥人的コミュニケーション重視型マーケティング
 ・人的コミュニケーション
  フレンドリーサービス:競争の前提
  人を通じた情報の伝達:差別化のキー
 ・双方向のコミュニケーション
  情報の発信:情報提供、提案(店の独自性、強み、専門性、個性、こだわり)
  情報の受信:意見、要望、苦情
 ・ヒトのマネジメント
  周到な採用
  販売員の意識改革
  販売員満足度の向上
  販売員の専門性強化、能力開発への投資
  販売員への権限委譲
  コミュニケーション活動に対する評価
 ・くちコミの発生
  「記憶しやすく、伝えやすい」×「伝えたくなる」
  悪いくちコミの抑制
   >顧客満足保証の姿勢や交換、返金、修理などにたいする方針を顧客に周知
   >顧客が不満や苦情をできるだけ言いやすくする
     →苦情へ適切に対処する

⑦関係性重視型マーケティング
 ・顧客維持活動
  ロイヤルティカード・プログラム
   顧客情報の利用方法
   >優良顧客の発掘
   >優良顧客のプロファイルの把握
   >特定顧客に対象を絞ったプロモーションの実施
   >クロス購買分析によるプロモーションの効率化、提案販売
   >バスケット分析(併買分析)による品揃えの見直し、売場や棚のレイアウトの見直し
   >ダイレクトメール(DM)のレスポンス率の向上
   >商圏分析、地域シェア分析による販促エリアの検討
 ・販売員との人的コミュニケーション
 ・顧客との継続的接触
  接触機会
   >顧客の個人的イベント(誕生日、記念日など)
   >商品のサイクル(購買後まもなく、保証期間終了前など)
   >顧客の購買サイクル(買い替え時期など)
   >変化(季節の変わり目、新アイテムの導入時など)
   >顧客の変化(住所変更、特定商品の購入など)
 ・売場(売場づくり・品揃え)の変化

顧客維持活動→顧客満足度向上→ストアロイヤルティ

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