岩崎 邦彦先生の著書、「スモールビジネス・マーケティング」をまとめてみた。この本は必ず購入して熟読してほしい。
スモールビジネス・マーケティング
①「中小規模店選好セグメント」の特性
本格志向
店のこだわり、店の個性、店の専門性
人的コミュニケーション志向
店員とのコミュニケーション
店員のアドバイス、提案
関係性志向
ここと決めた店あり、気に入った店は長く利用
②小規模メリット活用型マーケティングの体系
小規模メリット活用型マーケティングの実現
本格化マーケティング
関係性重視型マーケティング
↓融合
人的コミュニケーション重視型マーケティング
③コア基盤=「幹」をつくる
経営資源=「根」
a. 「目に見える資源」…設備、人手、資金など
b. 「目に見えない資源」…専門知識・独自の経験、ノウハウ・技術、顧客の信用・ブランド
c. 「小規模特性」…真空地帯の対応力、変化対応力、地域密着力、対面販売力、個性化力
b.とc.を融合⇒持続的競争優位
④小規模メリット活用型マーケティングの実践に向けて
トライアルを積極的に推進する経営者意識
現状維持は「後退」を意味する
トライアルと成果のフィードバック回路を”ON”にする
⑤本格化マーケティング
・競争優位性のコア基盤の確立
「幹」をつくる
「目に見えない資源」と「小規模特性」の融合
・品揃え形成
独自性の高いコア商品の形成
アソートメント(商品の組合せ)の拡充
・想定ターゲットの絞込み
・「いかに安く売らずに済むか」を考える
ハイクオリティ、ライトプライスによる価値の向上
品質、こだわりの視覚化
・小売段階でも独自の価値を付加する
形態変化による価値創造(財の加工)
商品のコーディネートによる価値創造
目に見えない価値の付加(サービス、情報、学び、体験)
⑥人的コミュニケーション重視型マーケティング
・人的コミュニケーション
フレンドリーサービス:競争の前提
人を通じた情報の伝達:差別化のキー
・双方向のコミュニケーション
情報の発信:情報提供、提案(店の独自性、強み、専門性、個性、こだわり)
情報の受信:意見、要望、苦情
・ヒトのマネジメント
周到な採用
販売員の意識改革
販売員満足度の向上
販売員の専門性強化、能力開発への投資
販売員への権限委譲
コミュニケーション活動に対する評価
・くちコミの発生
「記憶しやすく、伝えやすい」×「伝えたくなる」
悪いくちコミの抑制
>顧客満足保証の姿勢や交換、返金、修理などにたいする方針を顧客に周知
>顧客が不満や苦情をできるだけ言いやすくする
→苦情へ適切に対処する
⑦関係性重視型マーケティング
・顧客維持活動
ロイヤルティカード・プログラム
顧客情報の利用方法
>優良顧客の発掘
>優良顧客のプロファイルの把握
>特定顧客に対象を絞ったプロモーションの実施
>クロス購買分析によるプロモーションの効率化、提案販売
>バスケット分析(併買分析)による品揃えの見直し、売場や棚のレイアウトの見直し
>ダイレクトメール(DM)のレスポンス率の向上
>商圏分析、地域シェア分析による販促エリアの検討
・販売員との人的コミュニケーション
・顧客との継続的接触
接触機会
>顧客の個人的イベント(誕生日、記念日など)
>商品のサイクル(購買後まもなく、保証期間終了前など)
>顧客の購買サイクル(買い替え時期など)
>変化(季節の変わり目、新アイテムの導入時など)
>顧客の変化(住所変更、特定商品の購入など)
・売場(売場づくり・品揃え)の変化
顧客維持活動→顧客満足度向上→ストアロイヤルティ
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