2010年1月10日日曜日

1.経済学・経済政策 試験科目設置の目的と内容

中小企業診断士試験の「試験科目設置の目的」と「内容」についてまとめてみた。
出展は平成20年度中小企業診断士第1次試験案内からである。
二次試験の学習の第一歩は、キーワードの抽出を行うことだと思う。

1.経済学・経済政策
(科目設置の目的)
 企業経営において、基本的なマクロ経済指標の動きを理解し、為替相場、国際収支、雇用・物価動向等を的確に把握することは、経営上の意思決定を行う際の基本である。また、経営戦略やマーケティング活動の成果を高め、他方で積極的な財務戦略を展開していくためには、ミクロ経済学の知識を身につけることも必要である。このため、経済学の主要理論及びそれに基づく経済政策について、以下の内容を中心に知識を判定する。

(内 容)
⑴ 国民経済計算の基本的概念
国民所得概念と国民経済計算、貯蓄と投資、総需要と総供給

⑵ 主要経済指標の読み方
国民所得統計、雇用統計、鉱工業生産指数、消費者物価指数、国内企業物価指数、工業統計、商業統計、産業連関表、景気動向指数

⑶ 財政政策と金融政策
IS - LM 曲線、雇用と物価水準、マネーサプライ、資本市場・金融市場、政府支出と財政政策、貨幣理論と金融政策、景気変動と景気循環

⑷ 国際収支と為替相場
比較生産費と貿易理論、国際収支と為替変動、国際資本移動と国際資金フロー

⑸ 主要経済理論
ケインズ理論、サプライサイド・エコノミクス、マネタリズム、古典派と新古典派理論、新保守主義とシカゴ学派、新制度主義経済学

⑹ 市場メカニズム
需要・供給・弾力性の概念、市場均衡・不均衡、競争的市場の資源配分機能、「市場の失敗」と外部性、公共財と政府規制

⑺ 市場と組織の経済学
取引費用概念、プリンシパル・エージェント概念、情報の不完全性、ゲームの理論

⑻ 消費者行動と需要曲線
効用理論、予算制約と消費者の選択行動、代替効果と所得効果

⑼ 企業行動と供給曲線
利潤最大化仮説、生産関数と限界生産性、費用曲線とサンクコスト、収穫逓増・逓減、規模の経済性・範囲の経済性

⑽ 産業組織と競争促進
市場構造と競争モデル、独占の弊害と寡占下の協調行動、製品差別化と独占的競争、参入障壁と市場成果、研究開発と技術革新、事業活動の国際化と通商政策、中小企業と産業政策、規制緩和と民営化

⑾ その他経済学・経済政策に関する事項

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