2010年5月26日水曜日

事例問題にしがみつく方法(平成21年度 生産・技術 第1問)

 皆様、お久しぶりです。組織とマーケ以降滞っていた本ブログも本日から再開します。今後の予定としては、生産と財務を完成させた後、ブログの記事を参照しやすいように変更しようかと考えています。

 また、二次キーワード集と事例解答集の記事をPDF化してダウンロードできるようにしたいと思っています。必要な方っていますか???

…それでは、再開1回目はじまり!

第1問(配点10点)
 低迷する木製家具業界にあってC社は安定的な業績を維持している。その考えられる理由を120字以内で述べよ

まず題意から考えよう!
題意:C社が安定的な業績を維持している理由を述べよ
 解答の骨子
  例:理由は~のためである。具体的には、
     ①(営業面)~のため、
     ②(生産面)~のため、である。
  ※①と②の部分で具体的な事柄を述べるときは、因果関係に注意して書くようにする。
   →「~により、~である」「~のため、~である」という表現を使う。
   →今回は字数の関係で変則的
  ※生産事例の第1問は環境分析であることが多い。
   →強みを答える場合は、営業面と生産面の両面で解答する。

次に制約条件を考える!
制約条件:①低迷する木製家具業界にあって、②C社は安定的な業績を維持
 外部環境(木製家具業界)は低迷している→脅威を避けて機会を探せ!
 内部資源(C社の強み)の活用により業績維持→営業面と生産面の両面から探す!
  →営業面:直接販売
  →生産面:製品開発力

与件を活用する!
 生産事例で活用する与件は、段落のブロック毎に固まっているので特定しやすい。

 特定したブロックを解答に落とし込むには要約力が必須!→春秋の要約で練習

業績が好調な所を探す!
「木製家具製造業は、一般に生産地または消費地の家具問屋を経由して小売店に販売している。その中で、家具専門の中小小売店では総じて売り上げが低迷しているが、消費者に対してライフスタイルの提案を積極的に展開しているインテリア用品・生活用品を扱う小売店や、製造小売型(SPA)の大型小売店の売り上げは比較的好調である

C社の強みを探す!
 →強みのキーワードは「特徴」、「セールスポイント」、「評価が高い」など

営業面
「このような木製家具業界にあって、C社は全国の小売店約300社に直接販売しているその販売先の約80%は、主にインテリア用品・生活用品を取り扱う小売店が占め、家具専門の小売店数が少ないのが特徴である
 →好調な小売店に直接販売をしている
 →どんな小売店なのかを具体的に述べよう!(与件に忠実に、具体的に)
 →(強み)直接販売:顧客ニーズの収集⇒製品開発に活用できる

生産面
「C社製品は、塗料や接着材に有害物質が含まれていないものを使用し、消費者の健康、安全志向にマッチした製品である。ダイニング用テーブル、チェアのセットの平均販売価格は15万円前後と比較的高額であるが、幼い子供を持つ若い主婦層に受け入れられている
 →高額な製品を提供している
 →顧客ニーズや製品の特徴は解答に盛り込もう!(与件に忠実に、具体的に)
 →(強み)製品開発力:高付加価値製品やC社独自の特注品など

問題の階層を考える!
 強みについての設問→環境分析レベル
 環境分析・経営戦略レベルで必要な知識



以上から導き出した解答:
 生産事例は営業面と生産面の両面から解答する
 与件に忠実に、具体的に

理由は、①主にインテリア用品・生活用品を扱う好調な小売店に直接販売することで安定的な売り上げと消費者ニーズを獲得しているため、②比較的高額でも幼い子供を持つ若い主婦層に受け入れられる健康、安全志向にマッチした製品を提供しているためである。119字

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