与件全文
【C社の概要】
1980年創業のC社は、ダイニング用テーブル、チェア、スツールなどを主力にする木製家具製造業である。資本金は5,000万円、従業員は総務・経理部門6名、営業部門12名、製品開発・設計部門18名、製造部門84名の合計120名である。なお、営業部門は販売業務のほか、製品在庫管理、製品出荷業務を担当している。 木製家具製造業は、一般に生産地または消費地の家具問屋を経由して小売店に販売している。その中で、家具専門の中小小売店では総じて売り上げが低迷しているが、消費者に対してライフスタイルの提案を積極的に展開しているインテリア用品・生活用品を扱う小売店や、製造小売型(SPA)の大型小売店の売り上げは比較的好調である。このような木製家具業界にあって、C社は全国の小売店約300社に直接販売している。その販売先の約80%は、主にインテリア用品・生活用品を取り扱う小売店が占め、家具専門の小売店数が少ないのが特徴である。販売先の小売店では、C社製晶の一部を展示し、その他の製品はカタログによって販売活動を行っている例が多い。販売実績が大きな有力販売先では、C社製品を中心に生活空間を演出する展示スペースを設けている。現在、この有力販売先の一つである大手インテリア用品小売チェーンから、OEM製品の取引打診があり、先方から製品アイデアの提供を受けて製品化を進めようとしている。 C社製品は、塗料や接着材に有害物質が含まれていないものを使用し、消費者の健康、安全志向にマッチした製品である。ダイニング用テーブル、チェアのセットの平均販売価格は15万円前後と比較的高額であるが、幼い子供を持つ若い主婦層に受け入れられている。近年の低迷する木製家具業界にあって、C社の収益には大きな増加は見られないものの、年商は約18億円前後で推移している。現在進めようとしている大手インテリア用品小売チェーンからのOEM製品受注が現実のものになると、年間で約1割程度の売り上げ増が見込まれている。
【新製品開発と製品アイテム】
C社の新製品開発のコンセプトは「20~30歳代の主婦に喜ばれる家具」である。新製品開発情報は、各営業担当者がそれぞれ担当する販売先の小売店から消費者の嗜好、要望などを情報として入手し、製品開発・設計部門に提案している。このような新製品に関する多くの提案によって、積極的な新製品開発を進めており、その結果、現在の自社ブランド製品は使用する木材の品種違い、塗装の色違いを含めて170アイテムと多くなっている。製品はカタログに掲載され、販売先や消費者に配布されているが、その中には出荷頻度および出荷数量が極端に少ない製品も見られる。
【生産の現状】
小売店からの注文に対しては、その当日に製品を出荷することを取引の基本としている。そのため、製品は見込生産であり、製品ごとにロット生産している。C社の生産工程は、部品切断加工⇒部品機械加工⇒部品仕上げ加工⇒組立て⇒塗装・仕上げ⇒梱包の6工程である。そのうち、部品機械加工の一部と販売数量の少ない製品によっては完成品までを外注工場に依存している。 毎月中旬に開かれる営業部門との製販会議で翌月の販売予測数量が提示され、生産計画では、それを参考に翌月の生産品目、生産順が決められている。生産計画作成後は、営業部門との定期的な情報交換は行われていない。 生産工程上のボトルネック工程は部品機械加工工程である。この工程における段取り作業回数を減らし稼働率を上げるために、生産ロットサイズは部品機械加工工程の1日で加工可能な数量にて決定されており、現在は約100~150個である。この生産ロットサイズは営業部門の月販売予測数をどの製品も上回っている。その結果、製品在庫は全体で月平均出荷量の2倍以上常に存在し、少しずつ増加している。しかし、 製品によっては欠品が発生し、販売先に即納できないこともしばしば生じている。毎月後半になると、営業部門から欠品している製品の追加生産依頼があり、生産が不安定になる。製造部門の責任者は生産計画の変更、それに伴う原材料の確保、各工程能力の調整、外注工場への生産依頼など、その日その日の調整作業に追われている。 日々の作業指示は第1工程の部品切断加工着手日を計画して指示するが、その後の工程の作業指示は特になく、現場対応で進められている。生産着手から生産完了までのリードタイムは、最短のもので半月、最長のものでは1カ月半となっている。このため、注文の際に製品在庫が不足している場合には、納品までに1カ月以上顧客を待たせる事態も時には生じているが、幸いにも欠品により注文がキャンセルされる確率は低い。 このような生産工程の状況下で、製造部門は、経営上問題となっている過大な製品在庫の削減、および製品の欠品問題の改善を経営者より指示され、対策に苦慮している。また、現在進めようとしている大手インテリア用品小売チェーンのOEM製品では、従来の見込生産とは違い、受注生産で一括納品する方向であり、受注後の納期の回答が求められる。
第1問(配点10点)
低迷する木製家具業界にあって、C社は安定的な業績を維持している。その考えられる理由を120字以内で述べよ。
第2問(配点40点)
C社では、経営上大きな問題となっている過大な製品在庫および製品の欠品について改善を検討している。次の設問に答えよ。
(設問1)
過大な製品在庫と製品の欠品が生じている理由を100字以内で述べよ。
(設問2)
製品の在庫問題を解決するために、生産面で必要な対策を120字以内で述べよ。
第3問(配点40点)
C社では、大手インテリア用品小売チェーンからOEM製品の取引要請があり、共同で製品化を進めようとしている。
(設問1)
大手インテリア用品小売チェーンとのOEM製品取引は、C社にとってどのようなメリットがあるのかについて80字以内で述べよ。
(設問2)
C社のOEM事業推進において考えられる課題とその対応策について120字以内で述べよ。
第4問(配点10点)
C社の自社製品は見込生産であり、現在製品化を進めようとしているOEM製品は受注生産で対応する予定である。C社の見込生産と受注生産の違いを、重視すべき情報と管理ポイントの視点から80字以内で述べよ。
2010年6月4日金曜日
事例問題にしがみつく方法(平成21年度 生産・技術 第4問)
生産・技術事例の最後、第4問だ。生産・技術事例は苦手に思っている人も多いと思うが、慣れてくると一番得点がしやすい科目だと思う。SWOTの部分は【C社の概要】にほぼ記載されているし、各設問に使用する与件文も段落毎に固まっているため、指摘すべき問題点などは特定しやすい。問題点を特定できたら設問に素直に対応して、読み手(報告を受ける社長)に分かりやすく要約するだけだ。
第4問(配点10点)
C社の自社製品は見込生産であり、現在製品化を進めようとしているOEM製品は受注生産で対応する予定である。C社の見込生産と受注生産の違いを、重視すべき情報と管理ポイントの視点から80字以内で述べよ。
まず題意から考えよう!
題意:C社の見込生産と受注生産の違いを述べよ。
解答の骨子
例1:違いは、~である。具体的には、
①見込生産は~である。
②受注生産は~である。
例2:①見込生産は~である。②受注生産は~である。
→今回は80字と字数が少ないため、例2を採用する。
次に制約条件を考える!
制約条件:①見込生産と受注生産の違い、②重視すべき情報と管理ポイントの視点から
1次知識:見込生産と受注生産
→見込生産
①事前に需要を見込んで一定量の最終製品を生産し、製品在庫から出荷する生産形態
②需要予測、在庫管理がポイント
→受注生産
①受注してから納期に間に合うように生産し、製品が完成するとすぐ出荷する生産形態
②余力管理、進捗管理、納期管理、生産リードタイムの短縮がポイント
情報系の問題は問われたことに素直に答えることが大事
→違いは~、重視すべき情報は~、管理ポイントは~である。
与件を活用する!
「この生産ロットサイズは営業部門の月販売予測数をどの製品も上回っている」
→販売予測数量の正確な情報が必要
「しかし、製品によっては欠品が発生し、販売先に即納できないこともしばしば生じている」
→在庫量を適正化して欠品を無くすことが必要、販売先への即納体制構築が必要
「製造部門の責任者は生産計画の変更、それに伴う原材料の確保、各工程能力の調整、外注工場への生産依頼など、その日その日の調整作業に追われている」
→生産計画の変更、各工程能力の調整など調整作業をするため、各工程の余力情報や進捗情報が必要
「生産着手から生産完了までのリードタイムは、最短のもので半月、最長のものでは1カ月半となっている」
→生産リードタイムの短縮が必要
「このため、注文の際に製品在庫が不足している場合には、納品までに1カ月以上顧客を待たせる事態も時には生じているが、幸いにも欠品により注文がキャンセルされる確率は低い」
→顧客対応を迅速化するため、正確な納期管理が必要
問題の階層を考える!
情報と管理の問題
→情報系はマーケティング戦略を考慮に入れる
→毎年必ず1問は出ているので、解答のパターンを覚えることがポイント
進捗情報を納期回答などに活用して顧客対応力を強化する方向性を考える
生産・技術事例の対応方法
以上から導き出した解答:
見込生産と受注生産の違いを明確に述べる
1次知識と与件の活用
第4問(配点10点)
C社の自社製品は見込生産であり、現在製品化を進めようとしているOEM製品は受注生産で対応する予定である。C社の見込生産と受注生産の違いを、重視すべき情報と管理ポイントの視点から80字以内で述べよ。
まず題意から考えよう!
題意:C社の見込生産と受注生産の違いを述べよ。
解答の骨子
例1:違いは、~である。具体的には、
①見込生産は~である。
②受注生産は~である。
例2:①見込生産は~である。②受注生産は~である。
→今回は80字と字数が少ないため、例2を採用する。
次に制約条件を考える!
制約条件:①見込生産と受注生産の違い、②重視すべき情報と管理ポイントの視点から
1次知識:見込生産と受注生産
→見込生産
①事前に需要を見込んで一定量の最終製品を生産し、製品在庫から出荷する生産形態
②需要予測、在庫管理がポイント
→受注生産
①受注してから納期に間に合うように生産し、製品が完成するとすぐ出荷する生産形態
②余力管理、進捗管理、納期管理、生産リードタイムの短縮がポイント
情報系の問題は問われたことに素直に答えることが大事
→違いは~、重視すべき情報は~、管理ポイントは~である。
与件を活用する!
「この生産ロットサイズは営業部門の月販売予測数をどの製品も上回っている」
→販売予測数量の正確な情報が必要
「しかし、製品によっては欠品が発生し、販売先に即納できないこともしばしば生じている」
→在庫量を適正化して欠品を無くすことが必要、販売先への即納体制構築が必要
「製造部門の責任者は生産計画の変更、それに伴う原材料の確保、各工程能力の調整、外注工場への生産依頼など、その日その日の調整作業に追われている」
→生産計画の変更、各工程能力の調整など調整作業をするため、各工程の余力情報や進捗情報が必要
「生産着手から生産完了までのリードタイムは、最短のもので半月、最長のものでは1カ月半となっている」
→生産リードタイムの短縮が必要
「このため、注文の際に製品在庫が不足している場合には、納品までに1カ月以上顧客を待たせる事態も時には生じているが、幸いにも欠品により注文がキャンセルされる確率は低い」
→顧客対応を迅速化するため、正確な納期管理が必要
問題の階層を考える!
情報と管理の問題
→情報系はマーケティング戦略を考慮に入れる
→毎年必ず1問は出ているので、解答のパターンを覚えることがポイント
進捗情報を納期回答などに活用して顧客対応力を強化する方向性を考える
生産・技術事例の対応方法
以上から導き出した解答:
見込生産と受注生産の違いを明確に述べる
1次知識と与件の活用
見込生産は販売予測数量の情報が重視され、適正な在庫量の管理がポイントである。受注生産は各工程の余力情報や進捗情報が重視され、正確な納期の管理がポイントである。79字
※「生産リードタイムの短縮」について述べたいが、字数の関係で管理ポイントを「正確な納期の管理」とした。
2010年6月1日火曜日
事例問題にしがみつく方法(平成21年度 生産・技術 第3問)
さて、第3問だ。C社のOEM事業推進について問われている。OEMに関しては平成13年度にも登場しており、生産・技術事例において重要なテーマとなっている。OEMの特徴については1次テキストでしっかり確認し、メリット・デメリットについてまとめておきたい。
第3問(配点40点)
C社では、大手インテリア用品小売チェーンからOEM製品の取引要請があり、共同で製品化を進めようとしている。
(設問1)
大手インテリア用品小売チェーンとのOEM製品取引は、C社にとってどのようなメリットがあるのかについて80字以内で述べよ。
(設問2)
C社のOEM事業推進において考えられる課題とその対応策について120字以内で述べよ。
まず題意から考えよう!
リード文の題意:OEM製品の取引を進めようとしている。
(設問1)
題意:OEM製品取引は、C社にとってどのようなメリットがあるのかについて述べよ。
解答の骨子
例:メリットは、①~、②~、である。
(設問2)
題意:C社のOEM事業推進の課題とその対応策について述べよ。
解答の骨子
例:C社の課題は~である。その対応策は、①~、②~、である。
※具体的な事柄を述べるときは、因果関係に注意して書くようにする。
→「~により、~である」「~のため、~である」という表現を使う。
次に制約条件を考える!
リード文の制約条件:
①大手インテリア用品小売チェーンからOEM製品の取引要請があった。
②C社と大手インテリア用品小売チェーンが共同で製品化
→リード文の制約条件は忘れがちになるので注意する。
→今回の設問ではいずれもC社のことについて問われていた。
※もし「C社」という単語が設問中から無くなれば・・・
→C社だけではなく大手小売りチェーンに対するメリットや対応策を考える場合もある。
(設問1)
制約条件:大手インテリア用品小売チェーンとのOEM製品取引
(設問2)
制約条件:C社のOEM事業推進において
→1次知識:OEMの特徴
※特徴を聞かれたら、メリット・デメリットで答える。
※4Pの視点で考えると以下の通りになる。
OEMのメリット
・供給先の販売チャネルが利用できる
・プロモーション費用が節約できる
OEMのデメリット
・販売価格、利益率が低下する恐れがある
・自社ブランドが認知されにくくなる
・ノウハウ・技術が流出する危険性がある
与件を活用する!
(設問1)
「現在、この有力販売先の一つである大手インテリア用品小売チェーンから、OEM製品の取引打診があり、先方から製品アイデアの提供を受けて製品化を進めようとしている」
→大手小売チェーンの製品アイデアを製品化に活用できる
「現在進めようとしている大手インテリア用品小売チェーンからのOEM製品受注が現実のものになると、年間で約1割程度の売り上げ増が見込まれている」
→OEM製品受注が現実のものになると、売り上げ増が見込まれる
「新製品開発情報は、各営業担当者がそれぞれ担当する販売先の小売店から消費者の嗜好、要望などを情報として入手し、製品開発・設計部門に提案している。このような新製品に関する多くの提案によって、積極的な新製品開発を進めており、その結果、現在の自社ブランド製品は」
→消費者の嗜好、要望が直接入手できない。
→C社独自の十分な新製品開発ができない可能性がある。
→C社の自社ブランドイメージが希薄化する。
※ブランドにおけるOEMのデメリット⇒今回は解答に加えないこととした。
(設問2)
「毎月中旬に開かれる営業部門との製販会議で翌月の販売予測数量が提示され、生産計画では、それを参考に翌月の生産品目、生産順が決められている。生産計画作成後は、営業部門との定期的な情報交換は行われていない」
→生産計画作成後は、営業部門との定期的な情報交換は行われていない
進捗管理を行い、営業部門との定期的な情報交換により納期回答を行う
「日々の作業指示は第1工程の部品切断加工着手日を計画して指示するが、その後の工程の作業指示は特になく、現場対応で進められている。生産着手から生産完了までのリードタイムは、最短のもので半月、最長のものでは1カ月半となっている。このため、注文の際に製品在庫が不足している場合には、納品までに1カ月以上顧客を待たせる事態も時には生じているが、幸いにも欠品により注文がキャンセルされる確率は低い」
→着手日を指示するが、その後の工程の作業指示は特にない
工程毎の作業指示を適切に行う
→生産着手から生産完了までのリードタイムは、最短半月、最長1カ月半となっている
→納品までに1カ月以上顧客を待たせる事態も時には生じている
納期から遡って工程毎の作業完了日を把握する
「現在進めようとしている大手インテリア用品小売チェーンのOEM製品では、従来の見込生産とは違い、受注生産で一括納品する方向であり、受注後の納期の回答が求められる」
→OEM製品は、見込生産ではなく受注生産
→一括納品、受注後の納期の回答が求められる
問題の階層を考える!
OEM製品取引の課題や対応策
→具体的な対策が聞かれたら生産・技術戦略レベル
→ただし、OEM製品取引という新規事業も含むので経営戦略レベルに近いか?
生産・技術事例の対応方法
以上から導き出した解答:
(設問1)
与件に書かれているメリットを要約しただけ
(設問2)
問題点は否定的な表現、課題は肯定的な表現
対策は問題点の裏返し、できるだけ具体的に
第3問(配点40点)
C社では、大手インテリア用品小売チェーンからOEM製品の取引要請があり、共同で製品化を進めようとしている。
(設問1)
大手インテリア用品小売チェーンとのOEM製品取引は、C社にとってどのようなメリットがあるのかについて80字以内で述べよ。
(設問2)
C社のOEM事業推進において考えられる課題とその対応策について120字以内で述べよ。
まず題意から考えよう!
リード文の題意:OEM製品の取引を進めようとしている。
(設問1)
題意:OEM製品取引は、C社にとってどのようなメリットがあるのかについて述べよ。
解答の骨子
例:メリットは、①~、②~、である。
(設問2)
題意:C社のOEM事業推進の課題とその対応策について述べよ。
解答の骨子
例:C社の課題は~である。その対応策は、①~、②~、である。
※具体的な事柄を述べるときは、因果関係に注意して書くようにする。
→「~により、~である」「~のため、~である」という表現を使う。
次に制約条件を考える!
リード文の制約条件:
①大手インテリア用品小売チェーンからOEM製品の取引要請があった。
②C社と大手インテリア用品小売チェーンが共同で製品化
→リード文の制約条件は忘れがちになるので注意する。
→今回の設問ではいずれもC社のことについて問われていた。
※もし「C社」という単語が設問中から無くなれば・・・
→C社だけではなく大手小売りチェーンに対するメリットや対応策を考える場合もある。
(設問1)
制約条件:大手インテリア用品小売チェーンとのOEM製品取引
(設問2)
制約条件:C社のOEM事業推進において
→1次知識:OEMの特徴
※特徴を聞かれたら、メリット・デメリットで答える。
※4Pの視点で考えると以下の通りになる。
OEMのメリット
・供給先の販売チャネルが利用できる
・プロモーション費用が節約できる
OEMのデメリット
・販売価格、利益率が低下する恐れがある
・自社ブランドが認知されにくくなる
・ノウハウ・技術が流出する危険性がある
与件を活用する!
(設問1)
「現在、この有力販売先の一つである大手インテリア用品小売チェーンから、OEM製品の取引打診があり、先方から製品アイデアの提供を受けて製品化を進めようとしている」
→大手小売チェーンの製品アイデアを製品化に活用できる
「現在進めようとしている大手インテリア用品小売チェーンからのOEM製品受注が現実のものになると、年間で約1割程度の売り上げ増が見込まれている」
→OEM製品受注が現実のものになると、売り上げ増が見込まれる
「新製品開発情報は、各営業担当者がそれぞれ担当する販売先の小売店から消費者の嗜好、要望などを情報として入手し、製品開発・設計部門に提案している。このような新製品に関する多くの提案によって、積極的な新製品開発を進めており、その結果、現在の自社ブランド製品は」
→消費者の嗜好、要望が直接入手できない。
→C社独自の十分な新製品開発ができない可能性がある。
→C社の自社ブランドイメージが希薄化する。
※ブランドにおけるOEMのデメリット⇒今回は解答に加えないこととした。
(設問2)
「毎月中旬に開かれる営業部門との製販会議で翌月の販売予測数量が提示され、生産計画では、それを参考に翌月の生産品目、生産順が決められている。生産計画作成後は、営業部門との定期的な情報交換は行われていない」
→生産計画作成後は、営業部門との定期的な情報交換は行われていない
進捗管理を行い、営業部門との定期的な情報交換により納期回答を行う
「日々の作業指示は第1工程の部品切断加工着手日を計画して指示するが、その後の工程の作業指示は特になく、現場対応で進められている。生産着手から生産完了までのリードタイムは、最短のもので半月、最長のものでは1カ月半となっている。このため、注文の際に製品在庫が不足している場合には、納品までに1カ月以上顧客を待たせる事態も時には生じているが、幸いにも欠品により注文がキャンセルされる確率は低い」
→着手日を指示するが、その後の工程の作業指示は特にない
工程毎の作業指示を適切に行う
→生産着手から生産完了までのリードタイムは、最短半月、最長1カ月半となっている
→納品までに1カ月以上顧客を待たせる事態も時には生じている
納期から遡って工程毎の作業完了日を把握する
「現在進めようとしている大手インテリア用品小売チェーンのOEM製品では、従来の見込生産とは違い、受注生産で一括納品する方向であり、受注後の納期の回答が求められる」
→OEM製品は、見込生産ではなく受注生産
→一括納品、受注後の納期の回答が求められる
問題の階層を考える!
OEM製品取引の課題や対応策
→具体的な対策が聞かれたら生産・技術戦略レベル
→ただし、OEM製品取引という新規事業も含むので経営戦略レベルに近いか?
生産・技術事例の対応方法
以上から導き出した解答:
(設問1)
与件に書かれているメリットを要約しただけ
(設問2)
問題点は否定的な表現、課題は肯定的な表現
対策は問題点の裏返し、できるだけ具体的に
(設問1)
メリットは、①大手小売チェーンの製品アイデア提供により、製品化を進めることができる点、②大手小売チェーンのOEM製品受注により、売り上げ増が見込まれる点である。80字
(設問2)C社の課題は、受注後の納期回答や一括納品が可能な受注生産体制を構築する事である。その対応策は、①工程毎の作業終了日を納期から正確に把握し作業指示を適切に行う。②工程毎の進捗管理を行い営業部門と定期的に情報交換することで納期回答の精度を高める。121字
※課題に「OEM生産で埋没しがちなC社のブランドイメージを維持すること」も浮かんだが生産・技術事例ということもあり、生産体制の構築を優先した。
2010年5月28日金曜日
事例問題にしがみつく方法(平成21年度 生産・技術 第2問)
さて第2問目だ。生産・技術の事例では、生産工程や営業とのやり取りでダメダメ項目が必ず出てくる。基本的にこの項目は全て解決すると考えて良い。
「~していない」、「~できていない」などのマイナス表現や「しかし」などの逆説表現があった部分は、どこかの設問で使用する。もし、解決していないダメダメ項目が残っている場合は、要求されている改善策を解答していないと考えて良いだろう。
第2問(配点40点)
C社では、経営上大きな問題となっている過大な製品在庫および製品の欠品について改善を検討している。次の設問に答えよ。
(設問1)
過大な製品在庫と製品の欠品が生じている理由を100字以内で述べよ。
(設問2)
製品の在庫問題を解決するために、生産面で必要な対策を120字以内で述べよ。
まず題意から考えよう!
リード文の題意:過大な製品在庫および製品の欠品についての経営上の問題を改善する。
(設問1)
題意:過大な製品在庫と製品の欠品が生じている理由を述べよ。
解答の骨子
例1:理由は~のためである。具体的には、
①(過大な製品在庫の理由)~のため、
②(製品の欠品発生の理由)~のため、である。
例2:理由は、
①(過大な製品在庫の理由)~のため、
②(製品の欠品発生の理由)~のため、である。
(設問2)
題意:生産面で必要な対策を述べよ。
解答の骨子
例1:対策は~である。具体的には、
①(過大な製品在庫で必要な対策)、
②(製品の欠品発生で必要な対策)、である。
例2:生産面で必要な対策は、
①(過大な製品在庫で必要な対策)、
②(製品の欠品発生で必要な対策)、である。
※例1は結論先出しの表現、このように表現するのが理想だが試験の時は難しい。
※具体的な事柄を述べるときは、因果関係に注意して書くようにする。
→今回は「~することで~(のため)である」という表現を使った。
次に制約条件を考える!
リード文の制約条件:①経営上の問題、②過大な製品在庫、③製品の欠品について考える。
→①経営上の問題:経営革新を阻害し、経営基盤を不安定にする問題が存在するはず。
設問を読んで仮説を立てる。
→現在の財務基盤を悪化させるような問題の存在?
→将来の新事業に悪影響を与える弱みの存在?
(設問1)
制約条件:①過大な製品在庫の理由、②製品の欠品発生の理由
1次知識から理由を考えてみる。
→①在庫が増える理由:需要予測の精度が低い、稼働率優先で製品を作りすぎる
→②欠品が出る理由:在庫量、売れ筋・死に筋の把握ができていない
(設問2)
制約条件:①製品の在庫問題を解決するために、②生産面で必要な
①製品の在庫問題
→過大な製品在庫、製品の欠品発生
②生産面で必要な
→生産・技術の1次知識
在庫を減らす対策:需要予測の精度向上、小ロット生産
欠品を無くす対策:製品在庫の把握、現品管理、進度管理
与件を活用する!
「現在の自社ブランド製品は使用する木材の品種違い、塗装の色違いを含めて170アイテムと多くなっている。製品はカタログに掲載され、販売先や消費者に配布されているが、その中には出荷頻度および出荷数量が極端に少ない製品も見られる」
→木材や色の違いで製品アイテムが多い
→出荷頻度、出荷数量が極端に少ない製品も見られる
→製品アイテム数を減らすための「ワザワザ表現」
※この与件文をどこで使うか迷ったが、この設問で使うことにした
「生産工程上のボトルネック工程は部品機械加工工程である。この工程における段取り作業回数を減らし稼働率を上げるために、生産ロットサイズは部品機械加工工程の1日で加工可能な数量にて決定されており、現在は約100~150個である。この生産ロットサイズは営業部門の月販売予測数をどの製品も上回っている。その結果、製品在庫は全体で月平均出荷量の2倍以上常に存在し、少しずつ増加している」
→ボトルネック工程は必ず改善する
→在庫増の直接的な原因:生産ロットサイズが月販売予測数を上回っていること
→なぜ生産ロットサイズを大きくしなければならないのか?
∵段取り作業の回数を減らし稼働率を上げたいから
⇒つまり段取り作業に問題があり、生産ロットサイズを大きくしないと稼働率が上がらない
「しかし、製品によっては欠品が発生し、販売先に即納できないこともしばしば生じている。毎月後半になると、営業部門から欠品している製品の追加生産依頼があり、生産が不安定になる。製造部門の責任者は生産計画の変更、それに伴う原材料の確保、各工程能力の調整、外注工場への生産依頼など、その日その日の調整作業に追われている」
→製品によっては欠品が発生している:製品在庫を把握しきれていない
→製品アイテム数が多すぎてどの製品をどれだけ作れば良いかが把握できていない
※「営業への定期連絡」や「現場での作業指示」など考えられる表現は他にもあるが、ここでは「製品アイテム数を減らす」ことを表現したいので、製品在庫の把握という表現を採用することにした
「このような生産工程の状況下で、製造部門は、経営上問題となっている過大な製品在庫の削減、および製品の欠品問題の改善を経営者より指示され、対策に苦慮している」
問題の階層を考える!
問題点に対する理由やその対策
→具体的な対策が聞かれたら生産・技術戦略レベル
生産・技術事例の対応方法
以上から導き出した解答:
(設問1)問題点の指摘は与件をそのまま書き出すイメージ
(設問2)対策は問題点の裏返し、できるだけ具体的に
今回の解答は、与件と設問に素直な解答とは言えないかな?
1次試験対策で学ぶ基本的なキーワードと中小企業白書で使われている表現、与件と設問の表現を活用して、読み手に「すーっ」と伝わる表現が理想形。
テクニックとしては、①文末表現を揃えること、②因果関係を明確にすること、だろうか。
「~していない」、「~できていない」などのマイナス表現や「しかし」などの逆説表現があった部分は、どこかの設問で使用する。もし、解決していないダメダメ項目が残っている場合は、要求されている改善策を解答していないと考えて良いだろう。
第2問(配点40点)
C社では、経営上大きな問題となっている過大な製品在庫および製品の欠品について改善を検討している。次の設問に答えよ。
(設問1)
過大な製品在庫と製品の欠品が生じている理由を100字以内で述べよ。
(設問2)
製品の在庫問題を解決するために、生産面で必要な対策を120字以内で述べよ。
まず題意から考えよう!
リード文の題意:過大な製品在庫および製品の欠品についての経営上の問題を改善する。
(設問1)
題意:過大な製品在庫と製品の欠品が生じている理由を述べよ。
解答の骨子
例1:理由は~のためである。具体的には、
①(過大な製品在庫の理由)~のため、
②(製品の欠品発生の理由)~のため、である。
例2:理由は、
①(過大な製品在庫の理由)~のため、
②(製品の欠品発生の理由)~のため、である。
(設問2)
題意:生産面で必要な対策を述べよ。
解答の骨子
例1:対策は~である。具体的には、
①(過大な製品在庫で必要な対策)、
②(製品の欠品発生で必要な対策)、である。
例2:生産面で必要な対策は、
①(過大な製品在庫で必要な対策)、
②(製品の欠品発生で必要な対策)、である。
※例1は結論先出しの表現、このように表現するのが理想だが試験の時は難しい。
※具体的な事柄を述べるときは、因果関係に注意して書くようにする。
→今回は「~することで~(のため)である」という表現を使った。
次に制約条件を考える!
リード文の制約条件:①経営上の問題、②過大な製品在庫、③製品の欠品について考える。
→①経営上の問題:経営革新を阻害し、経営基盤を不安定にする問題が存在するはず。
設問を読んで仮説を立てる。
→現在の財務基盤を悪化させるような問題の存在?
→将来の新事業に悪影響を与える弱みの存在?
(設問1)
制約条件:①過大な製品在庫の理由、②製品の欠品発生の理由
1次知識から理由を考えてみる。
→①在庫が増える理由:需要予測の精度が低い、稼働率優先で製品を作りすぎる
→②欠品が出る理由:在庫量、売れ筋・死に筋の把握ができていない
(設問2)
制約条件:①製品の在庫問題を解決するために、②生産面で必要な
①製品の在庫問題
→過大な製品在庫、製品の欠品発生
②生産面で必要な
→生産・技術の1次知識
在庫を減らす対策:需要予測の精度向上、小ロット生産
欠品を無くす対策:製品在庫の把握、現品管理、進度管理
与件を活用する!
「現在の自社ブランド製品は使用する木材の品種違い、塗装の色違いを含めて170アイテムと多くなっている。製品はカタログに掲載され、販売先や消費者に配布されているが、その中には出荷頻度および出荷数量が極端に少ない製品も見られる」
→木材や色の違いで製品アイテムが多い
→出荷頻度、出荷数量が極端に少ない製品も見られる
→製品アイテム数を減らすための「ワザワザ表現」
※この与件文をどこで使うか迷ったが、この設問で使うことにした
「生産工程上のボトルネック工程は部品機械加工工程である。この工程における段取り作業回数を減らし稼働率を上げるために、生産ロットサイズは部品機械加工工程の1日で加工可能な数量にて決定されており、現在は約100~150個である。この生産ロットサイズは営業部門の月販売予測数をどの製品も上回っている。その結果、製品在庫は全体で月平均出荷量の2倍以上常に存在し、少しずつ増加している」
→ボトルネック工程は必ず改善する
→在庫増の直接的な原因:生産ロットサイズが月販売予測数を上回っていること
→なぜ生産ロットサイズを大きくしなければならないのか?
∵段取り作業の回数を減らし稼働率を上げたいから
⇒つまり段取り作業に問題があり、生産ロットサイズを大きくしないと稼働率が上がらない
「しかし、製品によっては欠品が発生し、販売先に即納できないこともしばしば生じている。毎月後半になると、営業部門から欠品している製品の追加生産依頼があり、生産が不安定になる。製造部門の責任者は生産計画の変更、それに伴う原材料の確保、各工程能力の調整、外注工場への生産依頼など、その日その日の調整作業に追われている」
→製品によっては欠品が発生している:製品在庫を把握しきれていない
→製品アイテム数が多すぎてどの製品をどれだけ作れば良いかが把握できていない
※「営業への定期連絡」や「現場での作業指示」など考えられる表現は他にもあるが、ここでは「製品アイテム数を減らす」ことを表現したいので、製品在庫の把握という表現を採用することにした
「このような生産工程の状況下で、製造部門は、経営上問題となっている過大な製品在庫の削減、および製品の欠品問題の改善を経営者より指示され、対策に苦慮している」
問題の階層を考える!
問題点に対する理由やその対策
→具体的な対策が聞かれたら生産・技術戦略レベル
生産・技術事例の対応方法
以上から導き出した解答:
(設問1)問題点の指摘は与件をそのまま書き出すイメージ
(設問2)対策は問題点の裏返し、できるだけ具体的に
(設問1)
理由は、①稼働率を上げるために生産ロットサイズを販売予測数より大きく設定することで余分な在庫が発生するため、②製品アイテム数が多く販売数量の予測が困難であり、製品在庫の不足分を把握しづらいためである。100字
(設問2)
生産面で必要な対策は、①ボトルネック工程における段取り時間を短縮し小ロット生産が可能な体制を構築することで生産数量を適正化する。②木材や色の選別により出荷頻度・数量が少ない製品を縮小することで管理項目を単純化し販売数量の予測精度を高める。119字
今回の解答は、与件と設問に素直な解答とは言えないかな?
1次試験対策で学ぶ基本的なキーワードと中小企業白書で使われている表現、与件と設問の表現を活用して、読み手に「すーっ」と伝わる表現が理想形。
テクニックとしては、①文末表現を揃えること、②因果関係を明確にすること、だろうか。
2010年5月26日水曜日
事例問題にしがみつく方法(平成21年度 生産・技術 第1問)
皆様、お久しぶりです。組織とマーケ以降滞っていた本ブログも本日から再開します。今後の予定としては、生産と財務を完成させた後、ブログの記事を参照しやすいように変更しようかと考えています。
また、二次キーワード集と事例解答集の記事をPDF化してダウンロードできるようにしたいと思っています。必要な方っていますか???
…それでは、再開1回目はじまり!
第1問(配点10点)
低迷する木製家具業界にあって、C社は安定的な業績を維持している。その考えられる理由を120字以内で述べよ。
まず題意から考えよう!
題意:C社が安定的な業績を維持している理由を述べよ
解答の骨子
例:理由は~のためである。具体的には、
①(営業面)~のため、
②(生産面)~のため、である。
※①と②の部分で具体的な事柄を述べるときは、因果関係に注意して書くようにする。
→「~により、~である」「~のため、~である」という表現を使う。
→今回は字数の関係で変則的
※生産事例の第1問は環境分析であることが多い。
→強みを答える場合は、営業面と生産面の両面で解答する。
次に制約条件を考える!
制約条件:①低迷する木製家具業界にあって、②C社は安定的な業績を維持
外部環境(木製家具業界)は低迷している→脅威を避けて機会を探せ!
内部資源(C社の強み)の活用により業績維持→営業面と生産面の両面から探す!
→営業面:直接販売
→生産面:製品開発力
与件を活用する!
生産事例で活用する与件は、段落のブロック毎に固まっているので特定しやすい。
特定したブロックを解答に落とし込むには要約力が必須!→春秋の要約で練習
業績が好調な所を探す!
「木製家具製造業は、一般に生産地または消費地の家具問屋を経由して小売店に販売している。その中で、家具専門の中小小売店では総じて売り上げが低迷しているが、消費者に対してライフスタイルの提案を積極的に展開しているインテリア用品・生活用品を扱う小売店や、製造小売型(SPA)の大型小売店の売り上げは比較的好調である」
C社の強みを探す!
→強みのキーワードは「特徴」、「セールスポイント」、「評価が高い」など
営業面
「このような木製家具業界にあって、C社は全国の小売店約300社に直接販売している。その販売先の約80%は、主にインテリア用品・生活用品を取り扱う小売店が占め、家具専門の小売店数が少ないのが特徴である」
→好調な小売店に直接販売をしている
→どんな小売店なのかを具体的に述べよう!(与件に忠実に、具体的に)
→(強み)直接販売:顧客ニーズの収集⇒製品開発に活用できる
生産面
「C社製品は、塗料や接着材に有害物質が含まれていないものを使用し、消費者の健康、安全志向にマッチした製品である。ダイニング用テーブル、チェアのセットの平均販売価格は15万円前後と比較的高額であるが、幼い子供を持つ若い主婦層に受け入れられている」
→高額な製品を提供している
→顧客ニーズや製品の特徴は解答に盛り込もう!(与件に忠実に、具体的に)
→(強み)製品開発力:高付加価値製品やC社独自の特注品など
問題の階層を考える!
強みについての設問→環境分析レベル
環境分析・経営戦略レベルで必要な知識
以上から導き出した解答:
生産事例は営業面と生産面の両面から解答する
与件に忠実に、具体的に
また、二次キーワード集と事例解答集の記事をPDF化してダウンロードできるようにしたいと思っています。必要な方っていますか???
…それでは、再開1回目はじまり!
第1問(配点10点)
低迷する木製家具業界にあって、C社は安定的な業績を維持している。その考えられる理由を120字以内で述べよ。
まず題意から考えよう!
題意:C社が安定的な業績を維持している理由を述べよ
解答の骨子
例:理由は~のためである。具体的には、
①(営業面)~のため、
②(生産面)~のため、である。
※①と②の部分で具体的な事柄を述べるときは、因果関係に注意して書くようにする。
→「~により、~である」「~のため、~である」という表現を使う。
→今回は字数の関係で変則的
※生産事例の第1問は環境分析であることが多い。
→強みを答える場合は、営業面と生産面の両面で解答する。
次に制約条件を考える!
制約条件:①低迷する木製家具業界にあって、②C社は安定的な業績を維持
外部環境(木製家具業界)は低迷している→脅威を避けて機会を探せ!
内部資源(C社の強み)の活用により業績維持→営業面と生産面の両面から探す!
→営業面:直接販売
→生産面:製品開発力
与件を活用する!
生産事例で活用する与件は、段落のブロック毎に固まっているので特定しやすい。
特定したブロックを解答に落とし込むには要約力が必須!→春秋の要約で練習
業績が好調な所を探す!
「木製家具製造業は、一般に生産地または消費地の家具問屋を経由して小売店に販売している。その中で、家具専門の中小小売店では総じて売り上げが低迷しているが、消費者に対してライフスタイルの提案を積極的に展開しているインテリア用品・生活用品を扱う小売店や、製造小売型(SPA)の大型小売店の売り上げは比較的好調である」
C社の強みを探す!
→強みのキーワードは「特徴」、「セールスポイント」、「評価が高い」など
営業面
「このような木製家具業界にあって、C社は全国の小売店約300社に直接販売している。その販売先の約80%は、主にインテリア用品・生活用品を取り扱う小売店が占め、家具専門の小売店数が少ないのが特徴である」
→好調な小売店に直接販売をしている
→どんな小売店なのかを具体的に述べよう!(与件に忠実に、具体的に)
→(強み)直接販売:顧客ニーズの収集⇒製品開発に活用できる
生産面
「C社製品は、塗料や接着材に有害物質が含まれていないものを使用し、消費者の健康、安全志向にマッチした製品である。ダイニング用テーブル、チェアのセットの平均販売価格は15万円前後と比較的高額であるが、幼い子供を持つ若い主婦層に受け入れられている」
→高額な製品を提供している
→顧客ニーズや製品の特徴は解答に盛り込もう!(与件に忠実に、具体的に)
→(強み)製品開発力:高付加価値製品やC社独自の特注品など
問題の階層を考える!
強みについての設問→環境分析レベル
環境分析・経営戦略レベルで必要な知識
以上から導き出した解答:
生産事例は営業面と生産面の両面から解答する
与件に忠実に、具体的に
理由は、①主にインテリア用品・生活用品を扱う好調な小売店に直接販売することで安定的な売り上げと消費者ニーズを獲得しているため、②比較的高額でも幼い子供を持つ若い主婦層に受け入れられる健康、安全志向にマッチした製品を提供しているためである。119字
2010年1月19日火曜日
各事例の対応方法 生産・技術事例
生産・技術 事例
事例問題を解く際は、全事例共通して次の順番で考察していく。
1.事例会社(社長)の経営理念を確認する。
2.SWOT分析による外部環境分析と内部資源分析を行う。
3.経営戦略(ドメイン)の設定を行う。
4.事業戦略の構築および機能別戦略の構築を行う。
生産・技術事例の場合は、「4.」の段階で生産・技術戦略を考えることになる。
生産・技術戦略
生産・技術戦略は、生産性や収益性の向上が目的だ。この目的を達成するためにQCD(Quality品質・Costコスト・Delivery納期)の視点から問題点を考察し、その改善策を提案していく。
例えば、既存製品の低価格化や取引先への短納期対応という問題点に対し、管理体制の強化や従業員の能力開発といった改善策を提案するのだ。管理体制においては「品質管理(Q)、原価管理(C)、工程管理(D)」といった各管理手法から改善策を考察し、従業員の能力開発においては「OJT、Off-JT、自己啓発」や「多能工化」などの視点から改善策を考察する。また、PDCAサイクルによる「計画(plan)、実行(do)、評価(check)、改善(act)」という視点も使いやすい改善提案の一つだ。
事例企業の究極的な課題は、「製品の高付加価値化」と「生産リードタイムの短縮(短納期対応)」を実現することだ。この課題を実現することにより、生産性や収益性の向上が図られることになる。
生産・技術事例の特徴
生産・技術事例は、一段落毎に設問で聞かれる論点がまとまっている。マーケティング事例のように顧客ニーズや問題点などの論点が点在していないので、回答するために使用する文章を特定しやすい。
また、生産性と収益性の向上という両面を考えるため、生産的な問題ばかりではなく営業的な問題も改善しなければならない。与件文のなかで生産部門と営業部門の連携が悪いことを指摘している場合は、必ずその連携を改善するように求められる。
さらに、IT活用の設問が必ず用意されているのも特徴の一つだ。LANやインターネット活用による情報交換、データベースによる一元管理化など、ITを活用することにより顧客対応を強化する手法は抑えておく必要がある。
生産・技術戦略
品質管理、原価管理、工程管理の強化
↓↑
マーケティング戦略
顧客対応力の強化:ITの活用
生産管理
需要の3要素 :QCD→Quality品質・Costコスト・Delivery納期
生産の3要素 :3M→Man人・Material材料・Machine機械
生産の基本機能:設計・調達・作業
第1次管理(合理化の手段):
品質管理・原価管理・工程管理
第2次管理(1次管理の補完):
基本機能に関する管理→設計・資材・作業管理
3Mに関連する管理→人事管理・設備管理・外注管理・作業管理等
生産形態
注文と生産の時間的関係:
受注生産 (特注品)
見込生産 (標準品)
生産数量と品種:
多品種少量生産
中量生産
少品種多量生産
仕事の流し方:
個別生産
ロット生産
連続生産
工程管理 改善の方向性
生産計画:期間別計画(大・中・小日程)、要素別計画(手順・工数・負荷)
生産能力を適切に把握して付加を平準化した生産計画に改善することにより、原価低減と短納期化を図る。
生産計画の短サイクル化を図ることにより、小ロット・短納期注文に対応する。
生産統制:進捗管理・余力管理・現品管理
工程の進度管理を営業先で把握することにより、顧客に対して正確な納期を即答する。
工程の余力情報を営業先で把握することにより、顧客に対して新規受注品の納期を即答する。
工場の進度情報、余力情報をデータベースで全社的に一元管理することにより顧客対応力を強化する。
ラインバランシング
生産ライン上に割付けられた各工程の作業時間のバラツキを減らし、作業負荷を平準化する。
多能工化
段取り時間の短縮 (内段取りの外段取り化)
進度管理 (差立、ガントチャート、製造三角図、流動数曲線)
発注・納期管理 (カムアップシステム)
ABC分析
3S (標準化、専門化、単純化)
Standardization:標準化→使用例:部品点数の削減提案
Specialization:専門化
Simplification:単純化
5S
整理、整頓、清掃、清潔、躾
事例問題を解く際は、全事例共通して次の順番で考察していく。
1.事例会社(社長)の経営理念を確認する。
2.SWOT分析による外部環境分析と内部資源分析を行う。
3.経営戦略(ドメイン)の設定を行う。
4.事業戦略の構築および機能別戦略の構築を行う。
生産・技術事例の場合は、「4.」の段階で生産・技術戦略を考えることになる。
生産・技術戦略
生産・技術戦略は、生産性や収益性の向上が目的だ。この目的を達成するためにQCD(Quality品質・Costコスト・Delivery納期)の視点から問題点を考察し、その改善策を提案していく。
例えば、既存製品の低価格化や取引先への短納期対応という問題点に対し、管理体制の強化や従業員の能力開発といった改善策を提案するのだ。管理体制においては「品質管理(Q)、原価管理(C)、工程管理(D)」といった各管理手法から改善策を考察し、従業員の能力開発においては「OJT、Off-JT、自己啓発」や「多能工化」などの視点から改善策を考察する。また、PDCAサイクルによる「計画(plan)、実行(do)、評価(check)、改善(act)」という視点も使いやすい改善提案の一つだ。
事例企業の究極的な課題は、「製品の高付加価値化」と「生産リードタイムの短縮(短納期対応)」を実現することだ。この課題を実現することにより、生産性や収益性の向上が図られることになる。
生産・技術事例の特徴
生産・技術事例は、一段落毎に設問で聞かれる論点がまとまっている。マーケティング事例のように顧客ニーズや問題点などの論点が点在していないので、回答するために使用する文章を特定しやすい。
また、生産性と収益性の向上という両面を考えるため、生産的な問題ばかりではなく営業的な問題も改善しなければならない。与件文のなかで生産部門と営業部門の連携が悪いことを指摘している場合は、必ずその連携を改善するように求められる。
さらに、IT活用の設問が必ず用意されているのも特徴の一つだ。LANやインターネット活用による情報交換、データベースによる一元管理化など、ITを活用することにより顧客対応を強化する手法は抑えておく必要がある。
生産・技術戦略
品質管理、原価管理、工程管理の強化
↓↑
マーケティング戦略
顧客対応力の強化:ITの活用
生産管理
需要の3要素 :QCD→Quality品質・Costコスト・Delivery納期
生産の3要素 :3M→Man人・Material材料・Machine機械
生産の基本機能:設計・調達・作業
第1次管理(合理化の手段):
品質管理・原価管理・工程管理
第2次管理(1次管理の補完):
基本機能に関する管理→設計・資材・作業管理
3Mに関連する管理→人事管理・設備管理・外注管理・作業管理等
生産形態
注文と生産の時間的関係:
受注生産 (特注品)
見込生産 (標準品)
生産数量と品種:
多品種少量生産
中量生産
少品種多量生産
仕事の流し方:
個別生産
ロット生産
連続生産
工程管理 改善の方向性
生産計画:期間別計画(大・中・小日程)、要素別計画(手順・工数・負荷)
生産能力を適切に把握して付加を平準化した生産計画に改善することにより、原価低減と短納期化を図る。
生産計画の短サイクル化を図ることにより、小ロット・短納期注文に対応する。
生産統制:進捗管理・余力管理・現品管理
工程の進度管理を営業先で把握することにより、顧客に対して正確な納期を即答する。
工程の余力情報を営業先で把握することにより、顧客に対して新規受注品の納期を即答する。
工場の進度情報、余力情報をデータベースで全社的に一元管理することにより顧客対応力を強化する。
ラインバランシング
生産ライン上に割付けられた各工程の作業時間のバラツキを減らし、作業負荷を平準化する。
多能工化
段取り時間の短縮 (内段取りの外段取り化)
進度管理 (差立、ガントチャート、製造三角図、流動数曲線)
発注・納期管理 (カムアップシステム)
ABC分析
3S (標準化、専門化、単純化)
Standardization:標準化→使用例:部品点数の削減提案
Specialization:専門化
Simplification:単純化
5S
整理、整頓、清掃、清潔、躾
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